花まつり
本日、4月8日、お釈迦さまが、ルンビニーという花園の地でお生まれになりました。
お釈迦さまがご誕生になられたとき、天上界から竜王が現れて香水をお釈迦さまにそそいだと言い伝えられています。
その故事から花御堂をつくり、甘茶の入ったタライを置き、そのタライの中のお釈迦さまに甘茶ををかけて、お祝いする行事、これは、灌仏会、仏誕会、降誕会、花まつりなどと呼ばれています。
そのご誕生を象徴するようなお話があります。お生まれになったお釈迦さまは、東西南北の四方に七歩づつ歩き、右手で天をさし、左手で地をさして、「天上天下 唯我独尊」と唱えられたと伝わっています。
誕生のときの言葉なので、これを「誕生偈」といいます。
「天上天下 唯我独尊」とは、天の上にも天の下にも、ただ我、独り尊しと読みますが、これは決して「自分ひとりだけが尊いのだ」という傲慢な意味ではありません。私たちは一人一人、みんなすばらしい命、尊厳で清浄なる心をいただいています。両親から、ご先祖さまからいただいた命、過去から一度も途切れたことのない素晴らしいいのちをいただいます。
自分一人だけではなく、周りにいる人すべてです。そのことに気がついたならば、自分だけでなく周りの人も大切にしようという心が湧いてきます。そして、自分も、人さまも大切にしようという思いやる気持ち、尊厳で清浄なる心がわいてきます。
この正しい智慧をもって、この心を磨いていきましょうというのが、この法要の大切なところでもあります。
法要後は、みそら(株)塩崎さんをお招きし、命つながる家系図講座を開催いたしました。
過去と今を結び、未来を照らす、江戸時代に繋がる家系図づくり。子孫繁栄、幸せの法則がルーツに!
と題してお話しいただきました。
ご自身で作ってみる家系図、ご自身からみて、おじいさん。おばあさん、あるいはひいおじいさん、ひいおばあさんの名前が出てこない、知らないという方もございました。
みなそれぞれに、先祖に対する思いが深まったようです。
- カテゴリー: 海龍寺日々是好日
- 2023/04/08